USER GUIDE — 使い方ガイド

VEO を弾く。

クリップを置いて、音に合わせて、手で映像を弾く。VEO のひと通りをここにまとめました。まずは「クイックスタート」から。テスト版についての連絡は Instagram DM まで。

① クイックスタート

  1. クリップを読み込む — 左下の FILES から動画を読み込む(または直接ドラッグ&ドロップ)。
  2. デッキに乗せる — クリップランチャーのパッドをクリック、またはデッキA/Bへドラッグ。
  3. 再生 & ミックス — クロスフェーダーを左右に動かしてA↔Bを混ぜる。Space で A/B 一発切替。
  4. 質感を足すFX タブのノブを回す(GLITCH / BLOOM / KALEIDO / FLARE …)。
  5. 本番画面へ出す — プロジェクター/モニタを接続して OUTPUT。セカンド画面に全画面表示。

テンポを合わせたいときは `(バッククォート)を曲に合わせて4回叩くとBPMが決まります(TAP)。

② インストール(テスト版)

現在のテスト版は署名なしで配布しています。初回だけ macOS の Gatekeeper を通す操作が必要です。

  1. 配布された VEO.zip をダブルクリックで展開する。
  2. VEO.app を「アプリケーション」フォルダなど好きな場所へ置く。
  3. 初回起動だけ:アイコンを右クリック(Control+クリック)→ 「開く」 → 確認ダイアログでもう一度 「開く」
    ※ 普通のダブルクリックだと「開発元を検証できない」とブロックされます。右クリック→開くで回避できます。
  4. 「開く」が出ない場合:システム設定 → プライバシーとセキュリティ を開き、下部の 「このまま開く」 を押す。
  5. 起動後にマイクの使用許可を聞かれたら 「許可」(音に反応させるのに必須)。あとから変える場合は システム設定 → プライバシーとセキュリティ → マイク → VEO をオン。

うまく開けないときは、ターミナルで xattr -dr com.apple.quarantine /パス/VEO.app を実行してから起動してください。

③ 画面の見方

VJ Engine Onion
VEO の操作画面
  • トップバー — BPM 表示 / TAP / DETECT(自動検出)/ RST、各種トグル、OUTPUT
  • 中央プレビュー — いま出力される映像。本番のセカンド画面と同じ絵。
  • デッキ A / B(左右) — メインの2系統。クリップ・再生速度・ループ・色調を個別に。
  • クロスフェーダー — A↔B のミックス。カーブ(LIN / S)、トランジション、A/B SWITCHAUTO MIX
  • レイヤー C / D — 上に重ねるオーバーレイ。不透明度とブレンドモード。
  • タブ(FX / ISF / MOD / TEXT) — エフェクト、シェーダー、モジュレーション、モーションテキスト。
  • クリップランチャー(下段) — パッドをクリック/キーで即発射。[ ] でページ切替。
  • パフォーマンスパッド — FLASH / BLACKOUT / GLITCH / STROBE などの瞬間芸。

④ デッキ & ミックス

  • 2デッキ + オーバーレイ — メイン A/B にレイヤー C/D を重ねられます。
  • クロスフェーダー — 左端=A / 右端=B / 中央=半々。カーブ LIN(直線)と S(中央でくっきり)を切替。
  • A/B SWITCHSpace)— ワンタッチで A↔B を入れ替え。DJ のように使えます。
  • トランジション — CUT / FADE / ADD / ZOOM / GLITCH。切替の質感を選べます。
  • AUTO MIX — BPM に同期して自動で行き来。指定の拍数で往復。
  • ブレンドモード — A/B やレイヤー C/D に Screen / Add / Multiply / Difference などを適用。
  • スクラッチ — デッキの波形を左右にドラッグすると、ターンテーブルのように手で映像をこすれます。

⑤ クリップ & カメラ

  • 読み込みFILES から追加、またはファイルを直接ドラッグ&ドロップ。サムネイルは自動生成。
  • ランチャー — パッドをクリック、またはキー(1〜9 / Q W E R T Y U I O)で即発射。[ ] でページ送り。
  • 送り先デッキZ=デッキA / X=デッキB に発射先を切替。
  • NEXT スワップTab=A の次クリップ、⇧Tab=B の次クリップを差し替え。
  • カメラ入力 — 内蔵/外付けカメラをデッキのソースに。キャプチャ機器経由で外部カメラ(例:fp L)も取り込めます。

推奨素材スペック

項目推奨
解像度1920×1080(フルHD)。出力が1080p設計なので、これ以上は基本不要(重くなるだけ)。
アスペクト比16:9 推奨(本番ビジョンがFHD 16:9)。他比率もアスペクト保持で表示されるが、上下/左右に黒帯が出る。
形式 / コーデック.mp4 / .movH.264(互換性◎)。HEVC(H.265) / ProRes も可。
フレームレート30fps または 60fps。
ループ素材は数秒〜数十秒の短尺が扱いやすい。
容量 / ビットレート軽いほど安定。高ビットレートの巨大4K素材は避ける(MacBook Air だとカクつき要因)。

迷ったら「1920×1080 / 16:9 / H.264 .mp4 / 30fps」で書き出せば間違いなし。複数デッキ+FX+録画を同時に回すなら、素材は軽めが正義。

⑥ テンポ同期

  • TAP`)— 曲に合わせて叩くとBPMが決まる。すべてのLFO・拍同期エフェクトの基準。
  • DETECT⌘D)— 入力音からBPMを自動検出。
  • RST⌘R)— BPMをリセット。
  • LFO 同期 — RGB / SPIRAL / STROBE などを拍に同期。1拍・1/2・4拍などの分割で揺らせます。

⑦ エフェクト

  • FX — KALEIDO / GLITCH / BLOOM / EDGE / ZOOM / RGB SHIFT / SPIRAL / WAVE / ROTATE / HALFTONE。
  • TEXTURE — SCAN / VIG / GRAIN / BLUR / FILM / DUOTONE / RADIAL / TILE / POLAR / VHS / TRAILS / FLARE(光源ロックのレンズフレア)/ FREEZE。
  • COLOR — 色相・彩度・明度・露出・コントラスト・ガンマ・色温度などのグレーディング。
  • リセット — 各ノブの ⟲(単体)/カード単位(FX・TEXTURE・COLOR)/全体 RESET(映像・BPM・ロゴは残してFXだけスッピン)。

⑧ モーションテキスト

文字を打って、動きを選んで、音楽に乗せる。TEXT タブのエディタで組みます。

  • 基本 — フォント / サイズ / トラッキング / 行間。デッキAとB、2系統を別々に出せます。
  • モーション(30種超) — フェード・スライド・ドロップ・バウンス・スピン・グリッチ、文字ごとstagger3DTRAIL(残像)、PARTICLE(粒子化)、ROLL(クレジット流し)など。
  • イージングGUI — カーブを2点ドラッグで自作。オーバーシュート(行き過ぎ)も表現可。
  • BLEND — テキストにも SCREEN / ADD / MULTIPLY / DIFFERENCE を適用。
  • WORD プリセット — よく使う文字+設定を ⌘1⌘0 で即呼び出し。

⑨ モジュレーション(MOD)

「何を」「何で」動かすかを線でつなぐ、Resolume 風のマトリクスです。

  • ソース — LFO×4 / 5帯域オーディオ / 全体レベル / Beat / KICK
  • ターゲット — 各FX(ZOOM・GLITCH・BLOOM・FLARE…)や ISF 入力。
  • 使い方 — ソース行とターゲット列の交点で深さ(depth)を設定。例:KICK → ZOOM で、キックのたびに画面が脈打つ。

⑩ オーディオ

  • 入力デバイス — 使うオーディオ入力(オーディオI/F等)を選択。
  • GAIN — 入力が弱いときに ×1〜12 で底上げ。メーターが振れる程度に調整。
  • メーター — 5帯域 + KICK / LEVEL。音の解析結果がそのままFXの反応源になります。
  • マイク権限 — 反応しないときは システム設定 → プライバシーとセキュリティ → マイク → VEO がオンか確認。

⑪ 出力(本番)

  • つなぐ → OUTPUT — プロジェクター/モニタを HDMI 等で接続してから OUTPUT。セカンド画面に全画面表示されます。
  • 1080p 設計 — プレビューは本番(1920×1080)の正確なミニチュア。プレビューで見た通りに大型ビジョンへ出ます。
  • ロゴ焼き込み — スポンサー/イベントロゴを常時表示(位置・大きさ・不透明度を調整)。
  • 録画 — 出力(映像+テキスト+FX 全部のせ)をそのまま .mov(H.264 / 1080p)で書き出し。発表会・記録・SNS用に本番映像を残せる。保存先はムービー/デスクトップ等。
  • 外部連携 — Syphon / NDI で OBS や他アプリへ映像を送出(任意)。

出力が真っ黒なときは、セカンド画面が接続・認識されているかをまず確認してください。

⑫ ショートカット & 即興

VEO の真骨頂は即興。手が考えるより速く出せるよう、主要操作はキーに割り当ててあります(割り当ては変更可)。

ライブ操作

キー動作
SpaceA/B 切替(ワンタッチ)
`TAP テンポ
クロスフェーダー微調整
Tab / ⇧TabNEXT クリップ差し替え(A / B)
Z / X発射先デッキ A / B

クリップパッド

キー動作
19パッド 1〜9 発射
Q W E R T Y U I Oパッド 10〜18 発射
[ ]ランチャー ページ送り

ワンショット(一発+減衰)

キー動作
PFLASH(白フラッシュ)
;BLACKOUT(暗転)
'GLITCH
LSTROBE PULSE
FTIME FREEZE(スタッター)トグル

レイヤー C / D

キー動作
レイヤー C 不透明度 上げ / 下げ
⇧↑ ⇧↓レイヤー D 不透明度 上げ / 下げ
G / Hレイヤー C / D KILL(押している間だけ0)
J / Kレイヤー C / D FULL↔ZERO 一発切替

その他

キー動作
⌘1⌘0WORD プリセット 1〜10 呼び出し
⌘D / ⌘RBPM 自動検出 / リセット

押している間だけ効く「モメンタリー」操作(Invert / Mirror / Strobe / Kaleido など)もあり、瞬間的なアクセントに使えます。MIDIコン(APC40 等)への割り当ても可能です。

⑬ 困ったときは

音に反応しない
マイク権限を確認(システム設定 → プライバシーとセキュリティ → マイク → VEO をオン)。それでも弱ければ GAIN を上げる。入力デバイスの選択も確認。
出力(本番画面)が真っ黒
セカンド画面が接続・認識されているか確認。OUTPUT を一度切って入れ直すと直ることがあります。
アプリが開けない
署名なしテスト版のため、初回は右クリック →「開く」。それでもダメなら システム設定 → プライバシーとセキュリティ →「このまま開く」。
動作が重い
同時にかけるFXを減らす、解像度の高すぎる素材を避ける、他アプリを閉じる。

フィードバック歓迎

バグ報告・要望・「ここが分からん」は大歓迎です。Instagram DM(@seinoseica) までどうぞ。テスターのひと言が VEO を磨きます。

← VEO トップへ戻る